3号くらい前のTVブロスにて。

毎号隅々まで読んでしまうのですが、キリンジの連載を読んでのこと……。
キリンジ兄が「映画館で俺ひとりだけで観る憧れ」みたいなのを語ってました。
そこで話題に上がっていたのは、今は無き千葉の商店街にあった映画館。
千葉出身なもんで記憶がよみがえってきましたよ。
東千葉駅を下車してパルコ方面に行く途中にあったあそこです。
あの映画館って、気付いた時から驚くほど寂れていたよなぁ。
行った事ある人はわかると思うが、座席の座り心地が笑っちゃうほど最悪。
だけど、結構思いがけない作品がきたりしてたんで、お世話になってました。



で、数年前「つんくタウン」で企画が立ち上がった
『東京★ざんす』という東京を題材としたオムニバス作品の映画があったのね。
そんなマイナーな作品をそこの寂れた映画館で上映してた訳ですよ。
【マイナー映画×寂れた映画館=集客力未知数】
もうすぐ上映終了の時の休日ラストの回に兄と一緒に足を運んだ。
「パンフはもうないんだよ……ごめんね。」なんて売り場の人と会話しつつ劇場入り。
誰も……いない。
あと二分くらいで上映が始まる。
兄「とりあえず、真ん中座っとく?」
妹「……うん」
こんな会話をしたはず。
あの時、前後左右誰もいない状況を楽しむべくホントのど真ん中に着席。
そして、ウチラ兄妹のためだけに映写技師がフィルムを廻し始める。
私たちが来なかったら、果たしてフィルムは廻っていたのだろうか?
なんというか優越感?悲愴感?誰かこの感情に名前を付けて下さい!!


作品は確か7作品のオムニバス作品。
色々なテイストが楽しめるので、何も見るのないなぁ〜という時にオススメです。