愛してるなんていうわけないだろ

最近電車に乗ると活字欠乏症を発症する。
何も本を持っていないと同じ中刷り広告を何度も読んでしまう。
そんな状況が堪らなく嫌で、ふらっと本屋に立ち寄り薄くて読み易そうな本を物色。
たまたま手に取ったのが角田光代エッセイ。
角田女史の小説は一度も読んだ事がないけど、とりあえず購入。
おっと恋愛話オンパレード。
今まで王道な恋愛をしてこなかったから「恋愛は勝負だ」なんて言ってみたいもの。
深夜無性に彼に会いたくなって、でもアイツは寝てるんだろうな……とか思いつつ
自分の気持ちが止まらなくなってタクシーに乗り込み彼のアパートの前に立ってみる。
思い切ってドア前まで行ってチャイムを鳴らし近付いてくる足音に心躍らせて、
開かれたドアの隙間から彼と視線が合い申し訳なさそうに「来ちゃった☆」と可愛く舌を出して
彼の許しを乞いたいものだ。
それが王道なんだか知らんけど、そんな可愛い女性になってみたい。
…………ないなw


自分も愛してるなんていえるわけない組。
過去を振り返るとどうして伝えなかったんだと後悔しつつもやはり、いえるわけないだろ。

愛してるなんていうわけないだろ (中公文庫)

愛してるなんていうわけないだろ (中公文庫)