めーちゃんの話。
いつも私のタイミングを見計らったかのようにピンポイントで連絡をくれる娘がいる。
その娘のことを私は「めーちゃん」と呼んでいる。
めーちゃんとは小中学と同じ学校だったが、そこまで仲が良かったわけではなかった。
高校2年のとき千葉テレビの生音楽番組*1に中村一義がゲストで来たことがある。
「生放送だからテレビ局行けば会えるんじゃないの?」という甘い考えの末、出待ちをした。
ちょうど私が中村君に会って緊張していた頃、自宅にめーちゃんから電話があった。
ケータイを持っていなかった私は家に帰ってから電話があったことを母親から聞かされる。
しかし、めーちゃんの苗字を言われても誰だかさっぱり分からなかった。
どうしてその日電話があったのか予約していった音楽番組を再生して分かった。
私が送ったメールがフルネーム付で読まれていたのだ。
恥ずかしくなりながらも結局電話の謎は解けず。
千葉に住んでいても千葉テレビを見る人は少ないのに…誰だか知りたくなっていた。
詳しく憶えてないが、確かそのあと道でバッタリ会ってその話になったんじゃなかったっけ?
別にそれから特に遊ぶわけでもなく、連絡もとっていなかった。
それからずいぶん日が経ち、専門学校に合格した頃にまた突然連絡があった。
その頃にはケータイを持っていたので番号を教えて、何回か遊んだ。
私は地元を離れ専門学校に通い始めた。
1年の時、私の地元を舞台とした卒業制作が作られると知り少しだけ手伝っていた。
今も思うがどうして私の地元を舞台に映画を撮ろうと思ったのか謎だ。
ウチの学校を特集するといってテレ東がその班の取材にきていた。
そして特集放送日、めーちゃんから連絡があった。
「行ってる学校がテレビで流れていたよ」
教えたわけじゃないのに日曜の昼間にテレ東を見ていためーちゃんが凄い。
その年地元に帰った時はめーちゃんに会ったかな。
それから、今日の朝まで一切連絡をしていなかった。
8時頃めーちゃんからメールが届いた。
「そろそろ、何かやっているんじゃないかしら?と思って名前を検索してみたら映画作品がヒットしました。本人ですか?」
ちょうど今週末から1週間だけですがレイトショーする作品の私の名前がヒットしたようです。
「本人です」とメールを返信しておきました。
ピンポイントで連絡をくれるめーちゃんは現在千葉の本屋でバイトをしているそうです。
*1:もちろんビージャパ