10年目の春@5+5

中村一義と出逢って10年。デビュー当時どの雑誌にも中村君を表すとき「天才」という言葉が添えられていた。……一体どこらへんが天才だったんだろ?歌詞?コード進行?歌声?全部?10年前の自分が聴いていた歌なんてスピッツくらいだったし洋楽なんて聴かなかったしジャングルランド*1にはCD買いに行くってより色々とお洒落っぽいポスターを貰いに通ってただけだったし。だから何処がどう天才なのかよく解んなかった。まぁ他の人との違いで唯一解ってたことといえば、自分が歌いにくいってことくらい(笑)。じゃあ何で自分は中村君に出逢って10年、ずっとファンでいるのか?自分でもよく解ってないんだけど、何となく10年過ぎてたってことかもしれない。「金字塔」「太陽」「ERA」とひと作品ごとに成長している感じが伝わってきて、ERAの頃自分は高校を卒業し地元を離れた。「100s」でバンドでやっていくというひとつのカタチを見せらた頃、専門学校へ行き始め仲間と何かを作り上げていくことの面白さを解り始めていた。「OZ」の頃は昔の自分からしたら考えられないほど、好きな人達に囲まれて生活をしていた。中村君は仲間と音を出すのが幸せで仕方がないんじゃないかと思えるアルバムに仕上がっていた。前も書いたけど歳は離れてるし直接面識もないけど、同級生みたいな感覚。いつまで経っても中村君って呼んじゃってるし。たぶん、これから何かあってもその感覚って変わることないのかもしれない。一方的にだけど一緒に人生を歩いてきた人になっちゃってんだよな。だから、これからもよろしく。

*1:近所のCD屋