裁判傍聴記録

7/12 14:30 405号 道路交通法違反
男性被告人(37才)が運転中に信号無視。無免許運転が発覚。しかも無免許での前科が有り執行猶予中であった。

傍聴席には被告人の家族と自分のみ。まず彼の職業を聞いて驚きました。車・バイク販売業を経営してたんですね。捕まったのもお客さんに東京から兵庫まで車を納車する途中だったそうな。1人で経営してたらしく納車の時は免許の持っている友人に頼んで運んでもらってたらしい。その日はたまたま誰もおらず自ら運転してしまったらしい。裁判の締めに裁判長が「何か言っておきたいことはありますか?」と被告人に促すのだが、この男は「もう車なんて乗りたくないです」……いやいや、乗りたくないじゃなくて乗れないですから。検察官は懲役6ヶ月を求刑。次回判決だが執行猶予中の再犯なので求刑通りかと。

7/12 15:00 425号  住居侵入、強姦未遂
男性被告人(23才)が昔のバイト仲間で好意をもっていた女性Aのアパートへ午前3:30に会いに行く。チャイムを押しドアを開けてくれたAの部屋へ上がりこむ。後ろから抱きつき猥褻な行為をしようとしたがAに泣かれた為、退去。その後警察から事情を聞かれ逮捕に至る。

傍聴席ドアを開けたときすぐ目に付きました。阿曽山大噴火だ。プラスワンイベントでは見たことあるが本場で見れるとは…。被告は見た目、田舎の純朴青年。Aとは数年前バイト先で知り合い好意を抱き告白をして1年ほど前まで付き合っていたが別れを切り出されたので別れた。その後、1年間何も連絡してなかったがバンド練習の帰り急に話したくなったのでAのアパートへ向う。チャイムを押したらドアを開けてくれたので中に入り話そうとしたが抱きつきキスをしようとするも拒否されAが泣き出し帰ってほしいというので、1分以内に部屋を出た。……ココまでが純朴青年の証言。とりあえずバンドやってる事実に驚き、話していくとドラム担当だという事が判明。ボーカルはないだろう…と思っていたから無意味な納得を勝手にした。
その純朴青年と被害者であるAの証言は全て異なる。まず付き合ってたなんて事実はない。同じバイト時代付きまとわれていたので店長に言ったこともあるそうだ。午前3:30という非常識な時間にチャイムが鳴って、覗き窓を覗いたが真っ暗で何も見えず、開けてみたら純朴がいて帰ってと何度も言ったが上がりこんできた。というのがAの話。
検察官は純朴から事実とは違う言葉が出る度「ストーカー」という言葉を使用して否めてた。

検察「被害者と付き合ってたって言うけど、どういうところ行ったの?」
純朴「(震える声で)食事とかカラオケとかボーリングとか……」
検察「みんなと一緒にとかじゃなくて?」
純朴「ふたりっきりです!」
   検察官、芝居がかったかの如く持ってた資料をバサッと落とす。
検察「(大きい声で)そんな事実は一切出てこないよ。そういうのをね、ストーカーって言うの」

このやり取りを見たとき、もしかしてこの法廷の主役は純朴ではなくてコノ検察官なんじゃないか?と錯覚。よく検察側を観察するとポイントをつかんで芝居がかる。あ〜気になるとイラつくが同居したこの気持ち。ココらへんのやり取りで傍聴席の純朴母親号泣。純朴が自分と近い年なだけに親族がこういうアクションを起こすと居たたまれなくなります。苦しい。純朴も青いタオルで涙を拭ってる。ハンカチ王J…。検察の求刑は懲役3年。来月に行われる判決は行けるだろうか……。