脱北者のドキュメント。戸籍がない母子。母が子供を思い戸籍を取得する為、一旦偽装パスポートで出国する姿を捉える。今はそれしか方法がないみたいだし、母親の心情に同情して番組を見てたけど何か違和感。ドキュメンタリー自体に違和感。昔のことを思い返して被写体からの話を聞くという状況ではなく、目の前で偽装パスポートを使ってすんなり出国している映像はどうなのか。これが現状だと伝える力強い映像なんだけど、それ犯罪じゃん。ある時期難民について色々調べていたし、難民担当の弁護士先生から話を伺ったこともあるし、そういうのがあるのは分かっているつもり。そういうことではなくて制作側の問題。あの時偽装が発覚してたらカメラを回し続けて、これも現状という風にもっていくんだろうな。それが出来ないから私はドキュメンタリーに向いていない。
