ラジオドキュメンタリー「死刑執行」

死刑執行瞬間の音声を放送すると話題になっていた、5/6の文化放送報道スペシャル『死刑執行』を聞いた。読経が響き渡る中、軋む絞首紐の音。死刑執行自体に関わる刑務官たちの声。ラジオドキュメンタリーは視覚がないぶん思考、想像力を相当かき立てられる。裁判員制度のことを以前書いたときに死刑についても少しだけ触れてるけど、まだ自分の中で答えが出せていない。現在死刑制度賛成派は8割もいるそうだ。大抵の人は被害者側に自分をおいて考える。だから8割も賛成というのは当たり前なのかも。じゃあ後の2割は?人権問題という人もいるだろう。死んで償うより生き続けてこそ償えるという考えの人もいるだろう。賛成派でも反対派でもいいんだけど、その答えを出した人のうちどれくらいの人が「死刑」そのものについて知っているというのだろうか。
放送最初で何度も繰り返される「秘密の内に」という言葉。秘密の内に死刑囚の様子、執行執行の瞬間までもが録音されたと。結局自分の関わらない場所で「秘密の内に」死刑になる自分と関わりのない人。実際のところそんな考えの人がほとんどなんだろう。2009年5月には裁判員制度が始まってしまう。関わることになったとき、自分は何を選択するのだろう。
http://d.hatena.ne.jp/cymbals/20060721/1153473804