アナログフィッシュ「10×10×10」@新木場スタジオコースト

仕事をギリギリに早退してしまい開演時間に間に合わない罠にはまって新木場駅からダッシュで会場入りするとすでに「白黒ック」が鳴っていた。夢かと思った。3人のアナログフィッシュが当たり前のように目の前にいたんだもの。
センターステージで演奏する第1部は昔の曲が多くて、州さんの笑顔でドラムを叩く姿はもちろん久しぶりだけど下岡さんと健太郎さんがあんなにのびのびと演奏するのも久しぶりに見た気がする。州さんのドラムだとこんなにも自由になれるんだね。そして久しぶりのハーモニー。1年半以上もブランクがあったの?と疑いたくなるくらい心地よすぎるハーモニーが響く。そして第1部ラストには下岡さんが熱望してた「出かけた」。州さんが歌うようにドラムを叩いてた。この3人をみるまで色々な感情が渦巻きまくっていたけど、何を考えることがあったのだろうかと思わされるくらい素敵なステージだった。
機材の転換時間に「さかな道」という「まんが道」よろしくなアナログフィッシュの軌跡をマンガ化したものをスクリーンに映していた。3人はマンガ顔だったんだね。あのまま藤子作品に出ててもおかしくない。そして下岡・佐々木が同居生活していた当時同じアパートに住んでいた前衛舞踏家との謎のコラボライブ映像が面白すぎた!何が目的なのよ(笑)。前編は州さんが加わってやりはじめたところまで。後編は州さんが病気がメインだったんだけどデフォルメ満載で大いに笑える作りになってたのに、全力で笑えるほどこちらの心の準備が出来ておらず苦笑いしてしまった。サポートを加えて再始動話で登場した木村さんは似てたのにビッツ君が驚くほど似てない(笑)。
「さかな道」の終わりに差しかかって流れてきた新曲。「2度とない今日。戻らない昨日。」という歌詞がずっとリフレインしてる中を3人と木村さんが登場。その歌を流れよく下岡さんが歌い始めてライブが始まるという今までのアナログにないカッコイイ演出。その後も曲に合わせて映像を流すという試みも凝っていて全てがアナログらしからぬ、いやいや10周年を祝っている演出が続く。そしたらアナログ初のライブDVDが発売されるそうです!いつでもアナログライブが見れるなんて幸せ!
第2部は新旧混ざった選曲。その中でも「平行」はドキドキした。他の新曲と呼ばれている歌たちは州さんドラムで1.2回は見たことあるけど、この曲は木村さんとビッツ君だから出来た曲だから州さんが叩くのを初めて見た。少しビッツ君のことを思い出しながら見た。やっぱりこの曲はカッコイイ。早く手元に置いておきたい曲だ。「Town」はすごく楽しかったな。まさかお客さんに歌うことを要求するなんてね。「Sayonara90's」のアウトロでの州さんが圧倒的で泣いてしまった。「ハローグッバイ」の始まりの健太郎さんの声が素敵でくらくらした。
アンコールは「夕暮れ」と「Life goes on」。今の彼らを最大限にあらわせる2曲だった。自分はこのアナログフィッシュをずっと待ってたんだ!そしてライブが終わったら急に泣けてきて涙が止まらなくて困った。夢じゃなかったと改めて思ったら嬉しくて涙が止まらないという面倒な感じになるくらい素敵なライブだった。
帰りグッズ売り場にビッツ君を発見して話しかける。この1年ちょっとの間、ビッツ君がいたからアナログが止まらずにいてくれたというお礼を言いたくて。でも「ありがとうございました」以外言葉が見つからなくて何度も「ありがとうございました」と言って逃げるようにその場をあとにしてまた泣いた。ビッツ君のドラムが好きでした。そしてビッツ君のブログにアナログライブの感想と「いつかはツインドラムでも」と書いてあってまた嬉しくなった。絶対やってほしいです。
アナログフィッシュを好きになって良かった。あー何度でも言うよ、好きになって本当に良かった。これからも「さかな道」のページがどんどん追加されるように願っています。来月また会えると思うと楽しみです。