M-1グランプリ2010準決勝@両国国技館

今年初めて準決勝が関東、関西合同開催ということで国技館に見に行ってきました。決勝進出組を知ってしまった今、何を書けばいいのか実際分かりません。ただ準決勝から決勝というのはとても壁があるということは知っているつもり。その壁が一筋縄でいかないことも知っているけど、色々言いたいことが多すぎてどうしようもない感情のまま書いていきます。出演順に書いていきます。主観万歳。

ナイツ■2010年スポーツ(合格)

トップバッターで安心できるって彼らくらいだと思う。後半の前半言い間違いの被せに新しいカタチを見た。会場も安心してウケてた。

アーリアン■ストリートファイター息子VSオカン

マイクから離れると何言ってるか分からない。コント漫才。ちょっと勿体無い感じもあった。会場はあまりウケてない。唯一4分ブザーが鳴っていた。

ハライチ■ベテランの刑事(合格)

いつものハライチスタイル。「ベテランの刑事」からどんどん関係なくなっていくやーつ。ちょっと物足りなかった。澤部が言ってることに岩井がにやにやしてると安心する。結構ウケてた。

千鳥■飛脚

ラストイヤーがこんなんでいいのか千鳥!!!ハマると強いんだけど全くハマってなかった。会場おいてきぼり感。

ピース■言葉の言い方(合格)

ここ最近のプッシュもあるし、KOCが意外と面白かった印象も残していてのM-1は若干不安だったけどかなり面白かった。「吸うもの=魂」というまったんキャラがそこまで浸透してないのに押出していた。ラストのオチがハマってドキドキした。会場もかなりウケてたから決勝いくと思った。そして緊張からか、まったんの顔がいつも以上に青ざめててネタの説得力が増してた妙。

チーモンチョウチュウ■刑事ドラマに憧れる

白井が台詞を忘れ変な間が出来る。ネタがどうとかって言えない感じ。ラストの「パン」って落とし方が少しだけ上手い風にしてたのに残念。しかしチーモンファンって多いんだね。名前呼ばれただけでキャーって。

スリムクラブ■勘違いする人(合格)

可笑しくて仕方なかった。この空気感を作っただけで拍手もの。面白かったけど一部の人しか笑ってなかった印象。ざわざわウケてた。今までのM-1観戦ノートを見直したら毎回「左の人声がスピワ小沢さん」と書いてた。はっきり言っておくけどこのコンビかなり好き。

パンクブーブー■コンビニ強盗

安定感ありすぎる。テンポも良いしネタも面白い。会場相当ウケてた。前回チャンピオンのハードルは高い。

笑い飯サンタウロス(合格)

発想は2009年M-1をかっさらった鳥人と同じ。だって「変なの出てきた」って言ってたからね。彼らの安定感は異常。ラストに「M-1はレギュラー番組ですからね」発言。

マジカルラブリー■ドラゴンボール

カタチがずっと変わってないんだけど、軸がブレなくなった印象。野田くんの動き満載。ほとんど車内で発見されたドラゴンボールに拍手笑い起きてた。

笑撃戦隊■キャバ嬢になる

正統派ではないんだけどこの準決勝では正統派寄り。きっと仲良し漫才を目指していた気がするんだけど、上手く伝わらずに終わる。会場もほとんどウケてなかった。

我が家■どんな結婚式がしたい?

M-1で見るときいつも3人がくるくる移動してボケツッコミしてたけど、見やすくしてきた。ラストの「どうも杉山でしたー」で杉山さんだけ帰らそうとするところで拍手笑い。終わりが良い感じで終わると良い印象しか残ってない。でも上がってくるかと言われるとうーん。

プリマ旦那■ハゲ余命

あまりにも年齢が若くて崩れ落ちるかと思った。ハゲ=余命ということでコントが進む。ドラマで余命宣告された人たちがやりそうなことをやっていた。会場ややウケ。

ジャルジャル■コンビニ店員(合格)

前半の違和感を後半更なる違和感で貫く頭のオカシイコント。ジャルファンなのでこのネタも好きなんだけどやっぱりコントなんだよ。会場はじわじわウケてた感じ。

磁石■ファミレス店員に恋をした

このネタは何度も見てるし単独も行ってるし贔屓目でしか見れないんだけど、決勝には残ったと思った。両国国技館で「スモウボード」を聞ける日がくるなんて、ようやくこのフレーズが役に立ったと思ったのに。これ以上彼らは何をすればいいの?ヤリマン連呼がダメだったの?逆に教えて下さい。

囲碁将棋■隣の部屋

エロ話からの怖い話。構成が良すぎたし面白すぎて笑いが止まらなかった。隣の部屋でエロいことが始まりそうだったら森伊蔵持っていくから乾杯しようぜ!って酒好きにしかそのすごさ伝わらないから!いごしょのネタが伝わらない人たちはこっちから願い下げです。

タイムマシーン3号■パンまつり&米騒動

準決勝で1番ウケてた。まさかのいごしょからのas soon as被りで最初変な笑いが起きたけどすぐ全く気にならなくなった。そのくらいネタが面白かったし、タイマが決勝行かなかったら嘘だと思った。ここが決勝に選ばれてないから審査員に不満というか、納得いかない感情が止められないんだよ。だってタイマとあと7組どこが決勝に行くんだろうね、って一緒に行ってた友達と話してたもの。それくらい揺ぎ無い面白さだった。敗者復活からのドラマをタイマに与えたかったとしか思えない。

POISON GIRL BAND■英語を勉強する

阿部ちゃんがボケ倒して、最終的に大吾がかっさらっていくんだよね。早口で1から5を英語で言う大吾に感心してしまった。個人的にはマグロを履くネタを超えてこないのはもう仕方ないのかな。

ウーマンラッシュアワー■バイトの達人

ボケの言葉の応酬が聞き取れない。時々聞こえてくる自虐ネタというかバイトしたことがある人は誰しも笑うだろうバイトあるある。左の人が4分ずっと左右に首振りながら早口台詞を言い続けてその様が面白かった。会場も台詞に笑ってるのかその様を笑ってたのか少し疑問。ちゃんと台詞が聞き取れる状況でもう1度同じネタを見たい。

モンスターエンジン■恵まれてる人につっこむ

ボケからツッコミに設定を投げかけ「そいつに言いたいことあるからやってくれ」って新しいカタチだと思った。いつも感じる西森さんの人間不信感は何なんだろうか?会場はまあまあウケてた。

カナリア■輪唱(合格)

彼らのネタでほとんど笑った記憶がないんだけど、このネタは面白かった。安達の歌の上手さとメロディの良さ。そしてボンちゃんが言う「歌の様子がオカシイ」というフレーズにやられた。会場もすごくウケてた。

東京ダイナマイトクレーマー

彼らのスタイルが好きというのにつきる。喋りながら登場するのも途中で「東京ダイナマイトです」というのも好き。大井競馬場で刀を持ってくるのを期待してしまっている自分もいたからいいんだけど。

ゆったり感■50音告白

昨年敗者復活で50音取り調べをやっていて、その告白版。中盤上手くまとめようとしてない感じも好きで最後はしっかり落としてきて、オチで拍手笑いが起きてから終わるという理想系。会場も結構ウケてた気がした。

銀シャリ■ABCの歌(合格)

ゆったり感の50音からのABCで奇妙な流れを感じたり。銀シャリの漫才を見ると安心する。好きだから勝手に期待してたけど本当に決勝いくとは思わなかった。会場も優しい笑いが起きてた印象。あと鰻くんが同い年で驚いた。ってことはジャルジャルとも同い年。同い年があのジャケット着て漫才してるなんて応援したくなるに決まってるじゃないか。

全体の感想

今年初めてファイナリスト発表まで客前で行うという試み。緊張で涙が出てくるとか何事。とか思いながら藤井隆が読み上げるカードを一喜一憂しながら聞いた。審査員が決めたことなら仕方ない、とか思いたいけどやっぱりタイムマシーン3号を決勝に残していないのは何なんだろう?会場のあの笑い声はどう説明するの?正義はどこにあるの?
今年でいったん区切りをつける為この大会がなくなることについてはまた別で記述予定。今年も敗者復活この目で見てきますよ。