千原兄弟と私

千原兄弟が特集されている数頁の為だけにクイックジャパンを買った。それだけ私にとっては価値のある数頁だから。私は千葉の田舎で10代を過ごしたので大阪城ホールを埋めた頃の千原兄弟を全く知らない。初めてネタを見たのはテレ朝・日曜昼から放送していた間寛平が司会のたぶん大阪のネタ番組。離婚式。他の芸人と明らかに色が違った。一瞬で気になる存在になった。それからテレビ欄で名前を見つける度にビデオを録るようにした。その頃の私はネタ番組お笑い番組があれば何でもビデオに録っていたから、千原兄弟だけに情熱を注ぐというものではなかった。そして、あの事故。クイックジャパンの見開きの写真に揺れた。事故4日後の千原浩史の写真。言葉が出ない。ただ生きていてくれて本当に良かったと思った。今回の記事は個々に2人のインタビューがあって、2人ともいつも通り。何度も聞いたことがある話もあるし、聞いたことない話も少し。そして、千原靖史の存在をしっかり書いてくれてるのがやけに嬉しかった。読んでるこっちが「そんなに凄くはないよー」と思いながらもにやにや読んだ。
「14歳」の続編「3月30日」も買った。名前が伏せられている先輩や後輩のエピソードのほとんどを知っていて、顔が浮かんでくる。本の中での彼が全てではないだろうけど、素敵な人たちに囲まれている今を自分のことのように嬉しく思う。当時月刊カドカワを「14歳」の為だけに買い続けていた私としては、本当に嬉しい。そして何故か自分と時々重ねてしまう。2冊一気に読んで、少し涙が出るほど千原兄弟に思いを傾けてたのかと少し驚いてしまった。

3月30日

3月30日