残しておきたい思いがある

彼について

久しぶりに思いっきり彼のことを話した。と同時に色々思い出していた。いつのまにかに過去が昇華されていて、良いところしか思い出せなくなっていた。良いといっても世間的にはどうしようもないことだったり、激怒されてもしょうがないことだったりするんだけど、それすらも許せてしまえるようになっていた。当時は呆れていたと思う。そして許すとか許さないとか以前にどうでもよくなってしまう、という1番思ってはいけないことを思いはじめていた。だから物理的な距離をおいた。その決断は何の解決にもなっていない。解決させられないまま共に生きていく。それは悪いことじゃないと思う。

彼女について

今の彼女は14歳の私を見ているようで苦しい。言葉と気持ちのバランスが保たれていない。今彼女にいくら言葉で伝えたとしても素直に受け取ってくれないんじゃないかと思う。相手の気持ちを全部自分の思惑で埋め尽くしているときだから。悪い方向へいくことを良しとしているときだから。だから私がいくら言ったところで自分で作り出した裏設定に上書きしてしまうだろう。悪い方向が良いわけない。それは彼女自身も充分解っているはず。自分の気持ちを楽にする(納得させる)ための選択が1番自分を苦しめている。それでもその選択をせずにはいられない。好意をもっている人に嫌われるのは怖い。いっそのこと嫌われたらその恐怖から逃れられる。そして孤独になった自分に「これで良かったんだ」と言い聞かせる。言い聞かせている間はまだいい。言い聞かせ終わったあと、その先には何が見えるの?私にできることは信じて待つことくらい。