死刑を考える
- 作者: 森達也
- 出版社/メーカー: 朝日出版社
- 発売日: 2008/01/10
- メディア: 単行本
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昨日起きた秋葉原の通り魔事件は今の法律では死刑判決が下される可能性が高い。7人の命を奪ってしまい重軽傷者も何人かいる。被害者家族も多くいる。この状況でもあの犯人に死刑判決を下さなくていいのか?の問いには即答できない気がする。・・・矛盾。いや下さなくてもいい。理屈じゃない。いや、これは理屈か。誰かが誰かを殺そうと思う。死刑制度を支持している人は、人が人を殺すのを良しとしているということ。殺人者だから良しとする。どうしても、その考え方が出来ない。怖い。弱虫なだけかもしれない。大切な人が被害者になったことがないからかもしれない。だけど現時点ではどうしてもその考え方が出来ない。「でも人は、人を救いたいとも思う」という。それは祈りに似た何かかもしれない。