朝が来る
- 作者: 辻村深月
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/06/15
- メディア: 単行本
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本屋大賞ノミネート作品ということでメディアで取り上げられたりしてたので気になっていた作品。いくつかの家族が出てきて、様々な家族のカタチをみせてくれる。どの家族にもいえるのは子供を大切にしたいという思い。その思いからの言動が正解か不正解かは誰にも分からない。だけど、中学生で出産した片倉ひかりには家族という括りではなくちゃんと寄添ってくれる大人が必要だった。いや、ひかりが心の底から信頼できる大人が必要だった。負の連鎖の末路。孤独そのもの。そして最終章で知らないうちに家族として受け入れられていた彼女に対して私は希望の光をみた。家族とはなんなのか。母親とは。もうすぐ生まれる我が子に私はどんな家族をカタチを見せてあげることができるのだろうか。この時期にこの作品を読めて良かった。