十五祭@東京ドーム20190903
2019年9月3日私は東京ドームにいた。2日後に発表される何かをまだ知らない私は高揚感と期待感とどうやっても拭い切れない一抹の不安を抱えて東京ドームにいた。
関ジャニ∞15周年コンサート『十五祭』最終日のチケットを知り合って10年にもなる飲み友達から譲ってもらえることになり、その日の飲み会帰りに発信した酔いどれツイートはかなり荒ぶっていた。渋谷すばる脱退新規である私は関ジャニ∞を追いかけ始めた時には既に6人組。7人ましてや8人組だった関ジャニ∞は過去映像で知るだけ。懐かしさも何もない。6人の関ジャニ∞と共にこの一年を生きてきた。彼らは大袈裟でも何でもなく自分にとってただの生きる希望。
ほぼネタバレ回避して挑んだ十五祭。開演15分前スクリーンに映し出される「15」からのカウントダウン。8分台のみ8色のカラーリングでカウントダウン。ワクワクが止まらない。始まる前からこの調子じゃ関ジャニ∞が出てきたらどうにかなってしまうんじゃないかと思ったほど。いや、きっとどうにかなってしまっていたと思う。
定刻通りではじまった十五祭。開幕と共に流された戦国絵巻風の関ジャニ∞歴史VTRで最初から涙腺崩壊。そして本人登場してまた涙。大倉くんがeighterの為に考えてくれた演出・セトリは本当に素晴らしく溜め息が出るほどドキドキキラキラしっぱなし。ここ数年バンドに重きを置いていたステージも今回は踊る踊る、また踊る。しかもノンストップ。こちらはキャーキャー言いっぱなし。このコンサートで一曲だけ感想を書くとしたら「勝手に仕上がれ」しかない。さっきまで歌い踊っていたとは思えない格好良さ。バンド演奏で盛り上がる鉄板曲。東京ドームは一気にロックバンドライブ会場と化していた。コールアンドレスポンス的なやつをするんだけど会場のとてつもない一体感。あの一体感は今思い出しても胸にくる。自分の見ている光景がとても愛おしくて美しい空間だった。関ジャニ∞とeighterが作り上げた空間が本当に美しくて楽しくて少し泣いてしまった。全体を通してもひとつずつが「美しい」ライブだったように思う。
ダブルアンコール後にスクリーンに映し出された「15→16 to be continued……」にものすごい歓声が上がりみんなが少しずつ持っていた不安が安堵へと解けていくようだった。終演後、一緒に行った友人と「超楽しかったね!早くDVD見たいね!」「年末は難しいだろうから年始くらいかな?鑑賞会やりましょうね!」と言いながら出てくるとネット上で早くも十五祭DVD10月末発売の文字。「いくら早く見たいと言ったけど早すぎじゃん!」と笑いあっていた2019年9月3日。収録公演がこの最終公演ではなく京セラドーム公演であることに気づいたのは9月5日の午前中。そして9月5日15時に届いた【関ジャニ∞よりファンの皆さまへの大切なお知らせ】メール。
自分が感じていた美しさの核はこれだったのか。大倉くんがひとつも嘘はつかずに大切に大切に演出してきたこのライブ。eighterに思いっきり楽しんでもらう為に新たな別れを隠して駆け抜けた6人。何も言葉にならない。どんな気持ちで十五祭DVDを見ればいいのかまだわからない。その不安な気持ちすらも楽しめるようにビールをいっぱい用意して見るつもり。47都道府県ツアー発表で彼らはもう止まれないということを理解したから、自分も関ジャニ∞についていくしか道はないと覚悟を決めている。何事にもいつか終わりが来る。それがいつかはわからないけど、その時まで一緒に歩んでいきましょう。その時が少しでも先の未来であればいいな。