マニアック@新国立劇場 中劇場20190220

安田章大古田新太と同じ舞台に立つ音楽劇。期待値ストップ高。チケットはエレキイベントで知り合った人がたまたまeighterでその方と仲良くなり取ってもらって一緒に観劇してきました。

安田くんが歌って踊ってギター弾いて演じてるだけでもう胸いっぱい。2018年コンサートツアーで激しい動きを自重していたあの安田くんがステップ踏むのを見れただけでチケット代12,000円の元が取れたといっても大袈裟じゃない。きっと裏では他の人以上に体のケアをしていただろうし、求められる以上のことをしようと苦しんだとも思うけど、楽しそうにのびのびと舞台上にいる姿を見て「生きているだけでファンサ」これに尽きる!

 

舞台としては実力のある俳優陣がどうしようもない設定のなかで真剣に遊ぶ、という印象。町の精神病院で院長(古田新太)が身寄りのない患者にロボトミー手術をして意のままに動かそうとしている。その院長の娘が血を見るとペニスを吸いたくなる医者の卵・メイ(成海璃子)。病院の植木剪定を頼まれメイに一目ぼれしてしまったアキラ(安田章大)。アキラはバツイチで元嫁がケータイ依存症で精神病んで医者に薬漬けにされてしまい医者に良い印象を抱いていないという設定もあり。これだけ読むと小劇場で行われてそうな地獄の戯曲。いやそれは確実に行われていた。やたらと登場人物多くて上演時間もやたら長くカーテンコールも舞台上ぎゅうぎゅうで客席ほぼ身内……みたいな地獄に昔居合わせたことあるなーと遠い目。その地獄がフラッシュバックしながら観劇。で、ラストは成海さんがかなまら祭りよろしくな御神体に跨りわっしょい!!!わーーー何これ!?ナンセンスギャグかしら!?こんなのは舞台でしか出来ないよね!きゃっきゃっ!ということで宜しいでしょうか?

あと音響設定がイマイチで男性陣が歌うと何言ってるか分からないことが多々あり。女性陣はそんなことなかったから発声の仕方の問題?どういう問題?

あとあとJ舞台のスタオベ問題。今まで2度ほどジャニーズの人が出演している舞台を観劇したけどもれなくスタオベ。しかもカーテンコール3回目で立つ、というのはJ一般常識ですか?舞台の終わりを目の当たりにして、感情が昂って始めた拍手が止められないほどの時にどうしようもなくて立ち上がってしまうのがスタオベだと思ってる。ので周りは全員立ち上がってるけど最後まで座ってました。空気読めなさすぎですね。すみません。

 

南海キャンディーズしずちゃんも出演してたんだけど、とてもいい感じだったのは収穫。いなくてもいい役な気はしたんだけど(病院一帯を買い占めてホテルを建てようとしている女社長役)この舞台では常識人側の役で、いつものしずちゃんの少し篭った喋り方ではなくて外側にしっかり届く声と演技だった。こういうのも出来たら演技の仕事幅が増えるだろうなー。

 

音楽劇はこういうものなのだろうか?という感情をこの一ヵ月後に観劇する「世界は一人」がひとつの答えをくれた。この感想はまた今度。

ボヘミアン・ラプソディ

エンドロールも終わり劇場明転。公開2ヶ月経って尚満席の観客が帰っていく中、女子高生が友達に「感動とかではなかったね…なんかね…」と言いながら帰り支度の準備をしていた。その会話を聞きながらラスト20分もあったライブシーンをぼろぼろ泣きながらレモンサワーを飲んで観ていた自分は何だったのか?と回顧しなくてはいけない。

不思議な感覚の映画だった。Queenあっての映画なのは分かっていたけど、物語としてはとても削ぎ落とされていて、それよりも音楽で映画を紡いでいく量が圧倒的。映画が始まる前に入る20世紀フォックスマークで流れた「20th century fox fanfare」を聴いてしまった時点でもう優勝の予感あり。

時代を切り開こうとする者の孤高/孤独。落ちていってしまったフレディに結婚をしていた彼女が言っていたけど、あなたの周りにはいつだって大事な人たちがいた。ホームに帰ろう、って。失敗はあっていい。謝ればいい。それを許容してくれる人たちがいるなら。バンドに戻りたいという話し合いのシーンが大好き。フレディからの打診に神妙な面持ちで席を外してほしい、と伝えるメンバー。その理由が「なんとなくね」(みたいなニュアンスだったはず)って妙に意地悪顔で言う感じが堪らなかった。復帰ライブのリハーサルでフレディがエイズに侵されている話をメンバーにした後の円陣も。家族ではないけど家族以上の関係性。彼にメンバーがいて本当に良かった。

ラストのライブシーン。「エーオ!」で泣いていた自分。Queenを見てではなくQueenを見ている人たちを見て泣く。様々な表情で行われている観客のコール&レスポンス。「エーーーーーーーオ!」のとき最前警備スタッフが少し振返って笑ってるの見て更に号泣。自分はステージ上にいる人間ではないからステージ下の人間に共感したんだと思う。病院ですれ違ったたぶんエイズに侵されているだろう青年からの「エーオ」に小さく「エーオ」と返すフレディのシーンでも泣いた。「エーオ」だけでこんなに泣くなんて…もう意味とかじゃないんだよ。人生は誰かとのコール&レスポンスで成り立っているはずだから。きっと自分も誰かと……じゃない。ステージの下にいる自分は周りにいる、いてくれる大事な人たちと「エーオ!」と時に笑いながら、時に怒りながら、時に励ましあいながらコール&レスポンスをする人生でありたい。きっと女子高生が家族、友人、たぶんアイドルでもいい、その大事な誰かと生きる人生に気づけたときボヘミアンラプソディを観たら感情が動くはずだ。

最後に。猫がめちゃめちゃキュートに撮影されていたので猫好きにもおすすめ。

2018まとめ

1.関ジャニ∞にハマる

2.まりちゃんとお別れ

3.有安杏果ももクロ卒業

4.有安杏果卒業後のTwitterにもやもや

5.お義父さんが凄そうな賞受賞

6.小沢健二宇多田ヒカルのワンマンライブを見た

7.ヨーロッパ企画サマータイムマシンブルース、ワンスモア

8.滝沢秀明表舞台からプロデュース業へ、今井翼渋谷すばる退所

9.今年も子がかわいい

10.脚本を書いた

宇多田ヒカルと私

宇多田ヒカルは同年代のトップスターだ。デビューしてすぐ世間が沸き、自らCDデッキの再生ボタンを押さなくてもテレビやラジオやコンビニから彼女の歌声が聴こえてくる。宇多田との関係なんてそんなもんだった。女性に恋愛の歌ばかり歌われるとどうも拒否反応が出る時代だったんだと思う。

それから月日は流れ、2016年人間活動から表舞台に復帰したアルバム「Fantôme」を私は迷わず購入。2017年「初恋」は発売日に買いに出掛けた。そして2018年12月私は宇多田ヒカルのライブを見にさいたまスーパーアリーナに足を運ぶまでになっていた。

 

宇多田ヒカルのマイベストソングは「あなた」CDで初めて聴いたときこの歌は私が子に対する揺るがない思いそのままが詰め込まれていると思った。この歌だけ繰り返し聴いた。歌詞の考察が書かれているこのリンク先を読んで更に好きになった。韻を踏んだ先にたくさんの「ai」を散りばめてくれていたなんて。「あなた」は彼女が母親目線で作成した初めての歌らしい。初めて見る宇多田ヒカルのライブが「あなた」からスタートしたことは忘れないと思う。私は「あなた」をこれからも繰り返し聴く人生を送るんだろうな。たぶん親になっていなければ宇多田ヒカルの歌の再生ボタンを自ら押す人生はなかったかもしれない。これからも同じ時代に人の母親である彼女の歌を同じくらいの子を育てながら聴けるなんてとても幸せで心強い。

eighter前夜

関ジャニ∞に興味をもった話。

 

そもそもジャニーズを通ってこなかった学生時代を経て、30代で突如V6を好きになり友人の力を借りコンサートに2回行ったことがある。FCに入りたい、入らなくては……と思い続けるも実行に移すことなく現在に至る。ちなみに三宅担。

 

テレビっ子であれば、ジャニーズに所属してる人たちの情報はこちらから探さなくても薄っすらと入ってくる。関ジャニ∞もその中の1グループだった。渋谷すばる関ジャニ∞として最後の出演を果たす関ジャムを見るまでは。

 

まず関ジャニ∞(もうめんどいから次から“エイト”表記)の認識として

歌が上手い圧倒的センター・・・渋谷すばる

マツコの隣りにいる八重歯/カウコンのサクラップ笑った・・・村上くん

ヒルナンデス/打楽器&トランペット・・・横山くん

ドラマ班/昔NEWSにいた・・・錦戸亮

片桐さんと共演してたなー・・・丸山くん

奇抜な髪型/新妻さんが似てるってだけでテレビ出演してたな・・・安田くん

鳥貴族/ドラム・・・大倉くん

このぐらいなもんですよ。マルちゃんなんてほとんど認識してないです。この時点でフルネーム知っていたのすばるくんと錦戸くんだけ。

 

最初に興味を持ったのは、すばるくんのエイト脱退、ジャニーズ退所発表記者会見。メンバー全員出席なのに安田くんが背中を強打して欠席(あとから大ごとだったと知る)というのも何か気になりつつ、メンバーの表情と発言がそれぞれ個性的でそれぞれの愛情がこもっているように見えた。そのなかでも大倉くんのふてくされた顔と嘘がない本心を語る姿にこういう愛情表現もあるのか!と沸いて、それを友人に話したら同じようなことを思っていたらしくその日の二次会は鳥貴族に行きました。それはどうでもいいか。

それから月日は経ち、各局の歌番組で「渋谷すばるラスト出演」という文言が掲げられた出演場面をなんとなく眺めていました。そしてラスト3日前のMステ。この4日前に安田くんが昨年脳腫瘍の手術をしていたことと脱退会見数日前に立ち眩みで転倒して背中と腰を骨折して今もリハビリ中ということが発表。そんな事知らずに今までのほほんと見てたよ。なんか申し訳ない気がした。そう思ってほしくないと思って発表してこなかった安田くんの気持ちを酌むことはこの時点でまだ出来ず。「がむしゃら行進曲」「NOROSHI」をMステで披露。バンドスタイル「NOROSHI」で、すばるくんがカメラ目線で歌う「手のひらが背に触れた」この彼の目に私のなかに棲む乙女がキャーキャー絶叫した訳です。これを機にエイト動画を少し漁ってメンバー内の関係性を知る。このあたりで倉安認識。翌日のTHE MUSIC DAYは横一列に並んで歌う「オモイダマ」。今までなんとなく眺めていたエイトを初めて刮目。どうして今まで知ろうとしてこなかったんだろう……という後悔の念。そしてラスト関ジャム生放送。元々関ジャムは好きでエイトが出ている番組で唯一毎週……とまではいかないけれど、気になる特集のときは録画して見ていました。前半の忘れられないセッション紹介での笑顔溢れる感じ。本当に最後?って思わされるくらい楽しそうな感じ。後半はスカパラとのお祭りのようなセッションから始まり(欣ちゃんからのカウントスタート最高)、「大阪ロマネスク」でマルちゃんの切なく優しい表情、大倉くんのエアドラム&笑顔、安田くんのラストの笑顔、で、やっぱりすばるくんの歌声。そして大ラス「LIFE~目の前の向こうへ~」METROCKに出演したとき、すばるくんが「ラブソングを聴いてください」と言ってからはじまったのがこの歌というのはあとから知るんだけど、この歌は恋愛ソングではない。だけど、まごうことなきラブソング。この歌声とメンバーの表情に全てが詰まっていた。大倉くんのとびきりの笑顔に私は泣き笑いしていたと思う。錦戸くんの涙と「なんか寂しかった」という声に泣いたと思う。マルちゃんが最後すばるくんを見つめながらコーラスして、大倉君に呼応した笑顔が素敵だった。涙目ながらギターを演奏する安田くんに最後話を振ってほしかった。いつも通りそつなく進行する村上くんと涙を我慢しているのが分かる横山くんは後方からすばるくんの背中を見て、すばるくんに対して何を思ったのか考えただけで泣けるくらいの関係性を知ってしまった私。そして演奏終了間際「eighter!!!」と叫んだすばるくん。このとき私は彼らを好きになる予感だけを胸にテレビを見つめていたんだけど、この叫びを聴いたとき私もそのなかにふくまれているのだろうか?と思ってしまった。私のeighter人生は渋谷すばるのアイドル人生最後の日に始まってしまった。

 

ということで、今週土曜日の東京ドーム公演に行ってきます。キッカケをくれた彼はもういないけど、自分の目で6人の関ジャニ∞を確認してきます。ギリギリで行くことが決まったので子と一緒に入場する為、途中からロビーで外聴きになると思うんだけど一瞬でもいいから会いたい欲求が止められない。ということで、今日はここまで。