3
- 作者: 森達也
- 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
- 発売日: 2010/11/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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どんどん脱線する。去年ネイキッドロフトのオウムを語るイベントに行った。目の前にはテレビでしか見たことない上裕さん。何に驚いたって話が抜群に面白い。内容もだけど話し方は興味をそそるし聞かせる。冗談も言う。A3の中で麻原もオーラというか何かあったらしい。人を惹きつける何か。言葉の内容はどうでもいいのかもしれない。何かさえあれば後は受け手側が勝手に作り出す。ちょっと恋にも似てる。相手が何をやったって自分に都合のいいよう解釈する。相手を信じたいというより相手を信じた自分を信じたいんだろうな。
A3を読んだ感想に程遠いけど途中次女、三女に対して鬼畜がうずうずと現れると表現したところも含め森さんの視点が好き。本を読んでいっぱい思ったことあるんだけど、まとめられない。刑事責任は勿論ある。けど訴訟能力はない。一貫してその視点が揺るがなかった森さん。オウムイベントのとき外にパトカー1台とゲスト名が載った看板を見て「懐かしいー」と言いながら通り過ぎたカップルがいた。その現状がこのA3によって何かしら変わればいいとは思った。