アナログフィッシュ@新代田FEVER

伝えたい。という気持ちで溢れたステージだった。下岡さんは最初からトップギア。数年前までのクールさは何処へ行ってしまったというのだ?健太郎さんの声はすこぶる調子がよくて、いつもより真摯で優しかった。州さんはほぼ見えなかったけど一瞬見えたお顔が真剣というか余裕がない顔だった気がするのは気のせい?新旧織り交ぜたセトリとか言いつつやっぱり新曲多め。そしてお客さんが喜ぶから旧曲をやろうと1人で頑張ってくれた健太郎さんありがとう。あとの2人は難しいからやらない派だったとか。
数ヶ月ぶりのアナログフィッシュのライブを見ながら鉄コン筋クリートの後半を思い出してた。クロが暗闇を突き進むなかシロが何の気なしに絵を描いてる場面とかを。下岡さん(クロ)は完全に未だに荒野モードでたぶん誰も止められなくて、すごいとこまで上りつめようとしてる。震災前すでにできてた荒野アルバムに入ってる歌とか最高のラブソング「抱きしめて」の先を見ようしすぎて、ちょっと見失ってすらいるようにも見えた。そこで健太郎さん(シロ)が健気さすら感じる計算のなさそうな素直なコールアンドレスポンスや歌声が一気にフロアを包んでいく。失礼かもしれないけど2人で1人前というか絶妙なバランスで成り立ってるバンド。その2人を繋いでる州さんもまた凄い。
今回の泣きポイントは2回。「Sayonar 90's」1番最後に言う健太郎さんの「LOVE」からのアウトロで。もう1つは「僕らの音楽を感じ取ってくれて、僕らの音楽で踊ってくれて、僕らの音楽でお酒を飲んでくれてありがとう」という健太郎さんMCで。このMCは本当に嬉しかった。ちゃんとファン目線でみてくれていることが嬉しかった。
しかしワンマン直前にNO NUKES2012という大きなフェスに出て、今まで名前も知らなかった人たちに聴いてもらう機会があったにも関わらずチケット完売で当日券なしは残念。勿論ほとんど売り切れることがないアナログライブが売り切れたということはとても良いんだけど、やっぱりもっと知りたいと思った人たちが気軽に見にこれなかったのは残念。その時のUSTを見てて「初めて聴いたけど凄くいい!」ってタイムラインがいっぱい流れてきて一瞬だけどツイッターのトレンドワードに「アナログフィッシュ」が名を連ねて驚いたし。
次の予定は今のところ10月10日のワンマンライブ。近頃2マン以上のライブ日曜開催が多くないですか?日曜はちょっと都合よくないんで、できれば平日にお願いします。