「ライブテープ」を観た。そこらの映画より映画的。観賞後に湧く静かな高揚。「友達じゃがまんできない」のとき道を通ろうとしたカップルが撮影してるから引き返そうとするんだけど、立ち止まって最後まで聴いていく。そしてカメラが逆サイドでカップルと同じような目線を作り出す。これは演出か?偶然か?そして最後に辿り着く井の頭公園。バンド演奏「天気予報」の音たちに意味も分からず感謝したくなり、映画の最後は前野1人で「東京の空」カメラは彼を撮るのを止め東京の空を写す。
私がこの映画を観るのは2回目。何度でも観たくなるのは前野健太の音楽をただ捉えてるだけじゃないから。ワンカットの構成、演出、前野健太の歌、松江監督の思いにドキュメンタリー・劇映画を超えた何かがある。DVDにならないと言われてるこのライブテープを私はあと何回観れるのだろうか?