イラン映画は睡眠万全時に観ないと睡魔と闘うことになる

太陽は、ぼくの瞳 [DVD]

太陽は、ぼくの瞳 [DVD]

部屋を整理してたらイラン映画VHSがたくさん出てきたからと譲り受けた1本。盲目の少年たちの演技と川の濁流シーンとラストカットにざわついた。特にラストカット盲目の息子が父親に抱かれながら右手に光が宿るとこなんて本当に神がかってた。哀しくも幸せな演出。どうして誰も僕のことを愛してくれないんだろう、と吐露していた息子が1番愛されたいと願った父親に抱かれていたから。父親を非難する人もいるだろうけど彼も1人の人間で哀しい人に思えるから許してやってほしい。
1番怖かったショットは息子が河原で水ばしゃばしゃしてて少し後ろに父親がその様子を眺めているんだけど、父親目線から息子の背中へズームしていくところ。ちょっと震えた。そこまで父親が盲目の息子が家にくることを拒んでいたから、絶対押すフラグかと思った。
イラン映画の質感ってどれみても柔らかい。あともう1本頂いたから楽しみ。