GO FOR THE SUN 2013@渋谷AX

8年前GO FOR THE SUNという企画ライブがありました。アナログフィッシュスパルタローカルズフジファブリックの3組によるライブ。当時のメンバー数がタイトルに引っ掛けてあってフジ(5人)スパルタ(4人)アナログ(3人)ということで54the3。自分はそんな企画ライブがあったなんて当時は知らずアナログを好きになってからこの動画で企画ライブの存在を知りました。

何度も何度も動画を見ました。この日このライブに参加したお客さんたちが羨ましくて仕方ないほど繰り返し見ました。そして時が流れ2013年。8年のあいだに様々なことがあった3バンドが集結しGO FOR THE SUN再始動。しっかり自分の目で見てきました。

HINTO

風の噂でしか知らなかった「めがねがない」をようやく聴けた。ビッツくんのデスボイス素敵です。こんな万能ドラマーそうそういない。とにかくメロディが好き。キワキワのメロディラインとコウセイの歌声にずっと体を委ねていたい。見足りなかった。これはワンマン行くべきか。そういえばコウセイが上の動画で志村がやっている動きのオマージュを何度もしてた。
スパルタは一度もライブで見たことがない。だからスパルタ解散のキッカケでもある弟がなぜベースとして戻ってきて、解散前のスパルタローカルズメンバー揃いぶみにも関わらず別名でやっていることに対して違和感はない。けど周りにスパルタファンが多くCDを全部借りたことがあって、その中に好きな曲がいくつもあるからメンバー揃ってるならやってほしいとか思ったり思わなかったり。でもHINTOの好きな曲も増えてきているからそこにこだわりもない。

アナログフィッシュ

「抱きしめて」の進化が凄まじい。長めのアウトロ、逆光の照明によりシルエットでの動きしか見えない3人。1曲目ですでにクライマックス。このままライブが終わってもいい、というより終わりを受け入れるしかないほどの説得力。そこから流れるように「はなさない」へ。アナログはやはり最高の3ピースバンドだと思う。下岡さんが感情をさらけ出し歌うようになってから更にそう思うようになった。そして最近の健太郎さんは歌声が気持ちいい響き方をしてる。もっと健太郎さんの歌が聴きたい。ソロではなくアナログで聴きたい。そろそろ下岡/佐々木曲は半々にしてはどうでしょう?あの声をコーラスで続けて聴くのはもったいない。あと痩せてからただのイケメン。
アナログは州さんの脱退・復帰劇があり、その一部始終を追いかけてきてたからこの日オリジナルメンバーでこの企画ライブに参加しているのが奇跡のよう。

フジファブリック

この体制になってから2回目のフジ。総くん歌うまくなったなー。MCは金澤先生含みゆるゆる。前からこんな感じだっけ?「ダンス2000」を総くんの歌声で聴けて嬉しいと思いながら軽快なリズムの隙間に落ちていきそうだった。最近の曲もたくさん聴けてフジっぽさが変わらずあって、ファンの人たちがいっぱい手をあげているのを見れて幸せな空間でした。
志村がいなくなってからもうすぐ4年。いつのまにか志村より年上になった自分。今でもふいにラジオから「若者のすべて」とかがあの声で流れた日にはすぐ泣けるほど。
この期間フジファブリックの火を灯し続けてきたメンバーそしてファンの人たちは素晴らしいと思う。どういうカタチであろうがバンドが続いていくことは奇跡だと思うから。

アンコール

3バンド揃ってのカバー曲演奏。そして想像もしてなかった州さんとビッツくんのツインドラム体制!

イントロ流れた瞬間「ホントにこの曲やるの?」と戸惑いと苦笑いを隠しきれなかった。誰発案!?やっぱ下岡さんラップっぽいのうまいなー。でもガム噛んでやってたから減点。

この選曲した人にご褒美あげたいほど素敵なセッション。季節にもぴったりで人はこういうときにこのまま時間が止まらないかなーって思うんだな。途中コウセイが健太郎さんに革ジャンを着せるサービス有。

8年前も最後に演奏した歌。繰り返し見た映像がリンクしていく。もういないメンバーもいたり、なんならバンド名が変わってもなおステージに立っていたりする3バンドの軌跡を刻んでいく時間。ラストに1人ずつメンバー紹介。ソロドラムからの2人でのドラムセッションに胸が熱くなった。ボーカル担当は次のボーカルを紹介していく流れ。最後に総くんが紹介されステージ上のメンバー紹介終了と思ったら総くんが天に向かって「志村正彦ー!」と叫んでいて少し泣いた。
ライブから数日経ってこれを書いているわけだけど、なんとなく志村ボーカルの歌を聴いてももうなくこがないような気がしてる。またこの3バンドでライブをしてほしいな。そのときはライブ会場で見ることができる自分でいたい。