渋谷すばるLIVE TOUR 2020『二歳』@幕張メッセ20200129

渋谷すばる脱退新規eighterとしては、いつか渋谷すばるという人間と対峙したいと考えていた。早くもその時が来た。1stアルバム『二歳』を引っさげて全国をまわる「渋谷すばるLIVE TOUR2020『二歳』」その幕張メッセ公演に行ってきた。

会場内のファンたちと自分の温度差が明らかに違うと肌で感じた。長年グループの彼を追いかけて来たファンにとって約2年ぶりに目の前で会える待ちに待った日。過去を溯ることでしか知れなかった自分とは熱量が違うに決まっている。そんなものはライブが始まってしまえばフラットな気持ちになると思っていた。

ライブが始まりボーカルマイクの延長線上に居れるようBブロックのセンターで見ていた。これがあの渋谷すばる。小柄で黒髪で力強く歌う彼とのファーストコンタクト。歌うまい。猫背。目力強い。そのくせはにかむ。つかみどころなくて猫みたい。こんな人があのキラキラジャニーズにいたら目立つわ。で、自分の言葉と音で歌いたかったという歌たち。少しどうしていいか分からない自分。そしてますます差が開いていく周りのファンとの温度差。正直居心地がよくなかった。曲終わりで少し間が空くとファンからの声援?掛け声?みたいなのが飛び交い「すばるくーん」だけならまだいいんだけど謎に会話にしようとしてる人が何人もいてセンスもない掛け声を聞かされている時間そこそこ地獄でした。ライブの空気感が削がれていくよ。

そもそもアルバム自体イマイチのれてなかったんだった。「ぼくのうた」「ワレワレハニンゲンダ」は好きなんだけど他のいくつかは夏休みの絵日記感が拭えなくて……。関ジャニ∞時代に彼が作詞した歌のほうが何倍も好き。そして行き着くところは関ジャニ∞としての渋谷すばるをライブで見たかったなー、というどうにもならない思い。歌声は大好き。だからこそ本人作詞作曲にこだわらずに歌ってほしいという希望。小さな希望。

 

アンコールで歌われた「キミ」発表当時から「これは横山くんに向けて作られた歌では?」と言われていて、いやきっとそうなんだろうけど、これはライブで歌わないんだろうなと思ってたらアンコールで登場。「渋谷すばる」という大弾幕の前で歌ってくれたこの歌は少しだけ感情が揺れた。他のどの歌より優しい歌声だった気がした。そして「渋谷すばる」なんて素敵な名前なんだ。

 

最後に。リズム隊女性2人の小柄なのに大振りな演奏にざわっとしました。これがギャップ萌えか。特にドラム。もともとストロングスタイルなのか、わざとなのか気になるところ。