未完成VS新世界/解散ライブ@下北沢DaisiyBar

歌を歌う人生を歌ってきたバンドが解散した。ライブタイトルは「未完成のまま終わる新世界」。人生が音楽でできているようなバンドだったからライブはいつも完全燃焼で、いつも最後のライブみたいだった。でも今日はいつもの熱量だけで押し切るだけじゃない何か。ライブを慈しむような何かがあった。
ネガティブな歌詞も多いし(タイトルがすでに「どうせ死ぬし」とか)それでも人生/歌への後ろ向きな前向きの希望が溢れていて、大好きなバンドだ。自分はミュージシャンではないので未完成の歌詞の「音楽/歌」を自分の大切なものに置き換えて、己に落とし込んできた。数年前の私は「夕暮れ狩り」というアルバムにどれだけ支えられて生きてきたことか。だけど解散を悲しいなんて言う資格は自分にはない。安田さんが「今日くらいお客さんがきてくれてたら解散しなかった」とMCで言っていたから。ポイントのライブには行っていると思うけど、ずっと追いかけてはいない。こんなことを本人に言わせてしまって、音楽をやりたくてたまらない人たちが脱退や解散を選択せざるを得ない環境を作ったのは自分なんだ。ごめんなさい。でも未完成の音楽が大好きなんです。これからもふとした時に未完成の音楽が生活の一部になる瞬間がきっとある。そのときに今と変わらない感情で未完成VS新世界の歌を愛したいと思う。
本当にごめんなさい。未完成VS新世界が存在した世界ありがとう。